私の南伊豆留職日記vol.03:タダ サチノ【日常に自然が溶け込むこのまちで】 2023.3.13
ご無沙汰しています。『南伊豆新聞』編集部の多田です。
月日が経つのは早いもので、このまちを訪れてから2ヶ月が経ちました。
青野川沿い、例年よりも遅咲きと言われていた桜も無事満開を迎え、今では葉桜に。
毎日散歩をしていると、かたちも色彩も、日々変わっていく桜の姿に気がつきます。
このまちで過ごした2ヶ月間。
朝食を買いに行く途中、朝を知らせてくれるかのような鳥のさえずりに気がついたり。
自転車でまちを散策していたら、菜の花にふと足を止めてしまったり。
私は、日々の暮らしで自然を感じられる南伊豆に、魅力を感じています。
今回の「留職日記vol.03」では、このまちで感じた『日常と隣り合う自然』について、お届けします。
日常に溶け込む自然の恩恵
このまちに来る前のこと。
私はビルに囲まれた、都内のホテルに勤めていました。
高層ビルに囲まれた都内で過ごしていた自分にとって、自然を感じることは非日常。
たとえば有給休暇を利用してキャンプに出かけたり、山に登ったり。
遠くに出かけることで、自然を味わおうとしていました。
一方で、このまちで過ごしていると、何気ない日々の中で自然と触れることができます。
たとえば、少し前の新月の日。
深夜0時過ぎに外に出てみると、すぐに星空が出迎えてくれました。
町の中心部。役場からの星空。
他にも、友人と弓ヶ浜に行ったときのこと。
山にしずむ夕日を眺めるだけのつもりが、五感を通して海を感じたくなり…。
思わず靴を脱ぎ捨てて、海へ走っていきました。
日が暮れると気温は下がる一方で、陸よりも水温の方が高いことに気がつくのも新しい発見。
このまちには、海も山も川も、すぐ近くにあるのだと改めて感じます。
銀の湯橋から眺める夕暮れの青野川。
青野川下流。湊付近の川にうつる空。
このまちで過ごしていった2ヶ月間。
私は少しずつ、日常と自然が近くにあることに、気づけるようになっていると感じます。
とはいえ、南伊豆町は想像以上に広く、私が見てきた景色はほんの一部。
まだまだ見ていない景色がたくさんあります。
このまちにいる間、山菜を取りに行ったり、花の香りを感じたり。
季節の移り変わりを楽しみながら、日常に溶け込む自然を味わいたいです。
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