ネパール人直伝の本格カレーが食べられる。 アジア雑貨とネパールカレー ティハール 2018.6.16
今回紹介するお店は、ひょんなことからネパールカレーを始めた二人のお話。
今から15年前、
南伊豆に移住したご夫婦が「自分たちが納得する暮らし」を体現した場所であり、
二人が好きなコト、モノを詰め込んだ空間。
それがこんな場所だ。
私たちの好きなものを提供しています
そもそも、なんでネパールカレーなのか。
それを語るには、絶対書かないといけないことがある。
マスターのお父さん、垣見一雅さんの存在だ。
一雅さんはネパールで24年間、支援活動をされている。
九死に一生を得た一雅さんは家族を残し、一人ネパールへ住み始める。今も年間200以上の村を訪ねて学校や水場の建設など、彼らが自立するための募金を集めている。日本に帰ってくるのは6、7月の2ヶ月だけ。
ある日、一雅さんは東京に住んでいたマスターの家にネパール人の友達を連れてきた。
「そのネパール人が地元の料理を食べたいって言って、うちのキッチンでネパールカレーを作ったんだけど、めちゃくちゃ散らかしてさ(笑)。『おい、俺が作るからキッチンを汚すな!作り方を教えてくれ!』って言って。それが始まりかな」
そのときマスターは32歳。21歳で病気を患ってたこともあり、たまにアルバイトをするくらいの生活をしていた。
それからマスターはネパールカレーをほぼ毎日作るようになる。
これがそのネパールカレー!
ククラには鶏肉が入ってあり、ルーは玉ねぎ、ニンニク、生姜がベースになっている。
お米はタイ米(長粒米)のジャスミンライス。
ほどよくスパイシーで、食べるとどんどんやみつきになる。
話は二人の若かりし頃に戻る。
二人がネパールカレーに熱中していた頃、マスターのお母さんが定年退職を機に南伊豆へ移住。もともとツーリングで伊豆に来ていたマスターは、同じタイミングで宜子さんと結婚、南伊豆へ移り住もうと決意する。
そして現在2人のお子さんを育てている。
二人にとって、ネパールカレー屋を始めることは自然な流れだったそうだ。
お店のイメージは、一つの景色から始まった。
「東京にいたときに、家の中で薪ストーブの火を見ながらコーヒーを飲みたかったんだよね。いつかできたらいいなって。それをイメージして簡単な図面を書いた。外観はもちろん大工さんに任せたけど、机や椅子は全部自分たちで作ったよ」
二人にとって、「こんな時間が過ごせたらいいなぁ」というイメージが少しずつ、形になり、いまのティハールができあがったんだな。
いやぁ、すごい!
そして、全ての始まりはもしかしたら、一雅さんのヒマラヤ登山から始まったのかもしれない。
そんなことを考えなら薪ストーブを眺め、ご飯を食べるのもティハールの楽しみ方じゃないかな。
ちなみに、「ティハール」とはネパールのお祭り。
一雅さんからネパール語を教えてもらった中でピンときた言葉だったそうだ。
この言葉にはさまざまな意味が込められてあるそうだが、
「女性が新しい服を着る日」「光のお祭り」など、縁起のいい言葉だ。
二人が南伊豆でつくりだした「自分たちが好きな場所をつくろう」という思いと重なる、ぴったりな言葉だと思った。
【アジア雑貨とネパールカレー ティハール】
場所:〒415-0531 静岡県賀茂郡南伊豆町伊浜2132−19
電話: 0558-63-2777
営業時間10:00~17:00 8月のみ9:00~19:00
定休日:水・木曜日 (定休日でも12:00~15:00で臨時営業することが多いです)
HP:http://www.tihal.com
E-mail:kakimi@tihal.com
※「南伊豆新聞を見た」と伝えてくれると嬉しいです!
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