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私の南伊豆留職日記vol.02:タダ サチノ【南伊豆町に来て1ヶ月が経ちました】

みなさんこんにちは。

現在、編集長 伊集院一徹さんのもとで、『南伊豆新聞』を運営している、多田祥野(タダ サチノ)です。

南伊豆町を訪れたのが、今年の1月初旬。
早朝には、霜が降りるほど寒かったこのまちも、次第に河津桜のつぼみが膨らみ始めました。

桜並木を散歩していると、笑顔で挨拶を交わしてくれるご近所さんがいます。
食事処の座席がいっぱいだったら、相席を提案して、話しかけてくれる常連さんがいます。

まちの人と遭遇したときに、足を止めて会話をする。

そんなひとときに何度出くわしても、新鮮みを感じる毎日です。

今回は、このまちに来てから何度も尋ねられたこの言葉。

「南伊豆での生活はどう?」

そんな問いかけにお返事をする気持ちで、「留職日記vol.02」をお届けします。

会話から生まれる、想像しなかった明日。

このまちで過ごした1ヶ月。

振り返れば、人との会話を通して、昨日までは想像していなかったことが、次々と起こりました。

たとえば、南伊豆町で毎年開催される、「みなみの桜と菜の花まつり」の期間。
(2023年2月1日(水)〜3月10日(金))

下賀茂商店街沿い、桜並木に直結するカフェ「531 Coffee&Bake(以下:531)で、働くことになりました。

5種類以上のお豆から選べるこだわりのコーヒーと、ボリューム満点の焼き菓子。

カリカリのベーグルを用いたサンドイッチなどが楽しめます。

もともとお客さんとして通っていた「531」。

オーナーのトモさんとお話をしているうちに、「よかったら、うちで働いてみませんか?」と、声をかけていただきました。

カウンターに立ったのは、まだ1回ほど。しかし、このまちでの暮らしが、より一層楽しみになっています。

他にも、南伊豆の暮らし体験ができる『南伊豆くらし図鑑』に参加したときのこと。

このまちに住んで11年目の山根さん宅で、人生初の餅つきを体験しました。

餅つきをしていると、ご近所さん、ご友人が次々と集まってきます。

5人から10人、10人から15人…。

みんなでつきたてのお餅を頬張りながら、共に過ごす時間。
そこでは、自然と会話が飛び交います。

今回、餅つきに誘ってくれた山根さん。

普段はご自身で営んでいる「やまねこ治療院」で整体をしたり、近隣のデイサービスの職員として働いたり。他にも造園業や、ミュージックパフォーマンスなど、さまざまな活動をされているそうです。

中でも私が惹かれたのが、アフリカの楽器や人形、絵本を用いて披露する、「やまねこ一座」。

一体どんなことをしているのだろう。
頭の中で、想像が膨らみました。

普段だったら「気になるなあ」と思いながらも、実際に足を運ぶことを選ばない私。

後日、体験するために「やまねこ一座」として活動されているデイサービスへ見学に。

実際に「やまねこ一座」に参加すると、見ている私たちも一緒に、手を動かしたり、歌ったり。
みんなが思い思いに身体を動かしながら、あっという間に時間が過ぎていきました。

小道具をつかいながら披露する「やまねこ一座」。
「やまねこ治療院」でおこなう整体。

肩書きに縛られず、さまざまな活動をする山根さんについて、
次回の記事で、詳しくご紹介します。

1日1日、一人ひとりとしっかり向き合うこと。

南伊豆で過ごした1ヶ月。

まちの方との何気ない立ち話から、お店で働くことになったり、インタビューをすることになったり。

“その場限りの会話”で終わらず、”新しい行動”に繋がりました。

もちろん、全てがそうなったわけではありません。

それでも、道で挨拶を交わすことによって、新たな一歩が生み出される。

「南伊豆での生活はどう?」

そのお返事として、伝えたいこと。

「私はこのまちで、コンパクトな人との距離感に、心地よさを感じています」

気がつけば、満開の菜の花や、咲きはじめの桜が春を告げている南伊豆町。

明日も桜並木を、散歩しようと思っています。

「翌朝には桜が咲き始めているのかな」、「道で誰かと会えるかな」

そんな日常が、私にとっての至福の時間。

明日の散歩道。一体何が起こるのかたのしみです。

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