私の南伊豆留職日記vol.02:タダ サチノ【南伊豆町に来て1ヶ月が経ちました】 2023.2.14
みなさんこんにちは。
現在、編集長 伊集院一徹さんのもとで、『南伊豆新聞』を運営している、多田祥野(タダ サチノ)です。
南伊豆町を訪れたのが、今年の1月初旬。
早朝には、霜が降りるほど寒かったこのまちも、次第に河津桜のつぼみが膨らみ始めました。
桜並木を散歩していると、笑顔で挨拶を交わしてくれるご近所さんがいます。
食事処の座席がいっぱいだったら、相席を提案して、話しかけてくれる常連さんがいます。
まちの人と遭遇したときに、足を止めて会話をする。
そんなひとときに何度出くわしても、新鮮みを感じる毎日です。
今回は、このまちに来てから何度も尋ねられたこの言葉。
「南伊豆での生活はどう?」
そんな問いかけにお返事をする気持ちで、「留職日記vol.02」をお届けします。
会話から生まれる、想像しなかった明日。
このまちで過ごした1ヶ月。
振り返れば、人との会話を通して、昨日までは想像していなかったことが、次々と起こりました。
たとえば、南伊豆町で毎年開催される、「みなみの桜と菜の花まつり」の期間。
(2023年2月1日(水)〜3月10日(金))
桜が満開になるまでは、もう少し時間がかかりそうです(2月12日撮影)。
下賀茂商店街沿い、桜並木に直結するカフェ「531 Coffee&Bake(以下:531)」で、働くことになりました。
「531」にて。3月頭まで、時々店頭に立っている予定です。(左:私 右:オーナーのトモさん)
5種類以上のお豆から選べるこだわりのコーヒーと、ボリューム満点の焼き菓子。
カリカリのベーグルを用いたサンドイッチなどが楽しめます。
ボリューミーな焼き菓子。種類が豊富でどれを選ぶか毎回悩みます。
もともとお客さんとして通っていた「531」。
オーナーのトモさんとお話をしているうちに、「よかったら、うちで働いてみませんか?」と、声をかけていただきました。
カウンターに立ったのは、まだ1回ほど。しかし、このまちでの暮らしが、より一層楽しみになっています。
他にも、南伊豆の暮らし体験ができる『南伊豆くらし図鑑』に参加したときのこと。
このまちに住んで11年目の山根さん宅で、人生初の餅つきを体験しました。
餅つきをしていると、ご近所さん、ご友人が次々と集まってきます。
5人から10人、10人から15人…。
みんなでつきたてのお餅を頬張りながら、共に過ごす時間。
そこでは、自然と会話が飛び交います。
今回、餅つきに誘ってくれた山根さん。
普段はご自身で営んでいる「やまねこ治療院」で整体をしたり、近隣のデイサービスの職員として働いたり。他にも造園業や、ミュージックパフォーマンスなど、さまざまな活動をされているそうです。
中でも私が惹かれたのが、アフリカの楽器や人形、絵本を用いて披露する、「やまねこ一座」。
一体どんなことをしているのだろう。
頭の中で、想像が膨らみました。
普段だったら「気になるなあ」と思いながらも、実際に足を運ぶことを選ばない私。
後日、体験するために「やまねこ一座」として活動されているデイサービスへ見学に。
山根さんのパフォーマンス「やまねこ一座」が時々開かれます。
実際に「やまねこ一座」に参加すると、見ている私たちも一緒に、手を動かしたり、歌ったり。
みんなが思い思いに身体を動かしながら、あっという間に時間が過ぎていきました。
小道具をつかいながら披露する「やまねこ一座」。
「やまねこ治療院」でおこなう整体。
肩書きに縛られず、さまざまな活動をする山根さんについて、
次回の記事で、詳しくご紹介します。
1日1日、一人ひとりとしっかり向き合うこと。
南伊豆で過ごした1ヶ月。
まちの方との何気ない立ち話から、お店で働くことになったり、インタビューをすることになったり。
“その場限りの会話”で終わらず、”新しい行動”に繋がりました。
もちろん、全てがそうなったわけではありません。
それでも、道で挨拶を交わすことによって、新たな一歩が生み出される。
「南伊豆での生活はどう?」
そのお返事として、伝えたいこと。
「私はこのまちで、コンパクトな人との距離感に、心地よさを感じています」
気がつけば、満開の菜の花や、咲きはじめの桜が春を告げている南伊豆町。
明日も桜並木を、散歩しようと思っています。
「翌朝には桜が咲き始めているのかな」、「道で誰かと会えるかな」
そんな日常が、私にとっての至福の時間。
明日の散歩道。一体何が起こるのかたのしみです。
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